胃がんや大腸がんは、症状がある時にはすでにがんが進行した状態となって発見されることが多いため、がんの早期発見のためには無症状であっても定期的な内視鏡検査を受けることが大切です。
胃内視鏡検査は食道・胃および十二指腸を観察し、炎症や腫瘍の有無などを判断します。
当院では、一般的な口からの検査と、咽頭反射(「オエッ」となる反射)が強い方には細いカメラを使った鼻からの検査もお選びいただけます。
熟練した技術と、丁寧な操作、さらにご希望があれば鎮静剤を使って、なるべく苦しくない検査を安全に行います。
大腸癌は年々増加傾向にあり、近い将来死因のトップになると予想されています。大腸内視鏡は、肛門から盲腸までと小腸の一部を直接内視鏡で観察するため、大腸癌の早期発見に最も適した検査です。便に血が混じる、便秘症状が強くなった、便が細くなった、健診で便潜血陽性を指摘されたという方は、積極的に内視鏡検査をおすすめします。また、検査時に小さなポリープがあれば日帰りで切除することができます。
大腸粘膜に隆起する組織を大腸ポリープといいます。ほとんどのポリープは良性ですが、将来がん化する可能性やすでにがんを伴っている可能性もあります。患者さんの年齢、ポリープの大きさ・形などを考慮した上で、大腸ポリープの切除をお勧めします。当院では、小さなポリープを日帰りで切除していきます。ポリープ1個当たり5分前後で切除可能です。特に数の制限はありませんが、大きなポリープや全身状態によっては紹介入院が必要となる場合もあります。抗血栓薬を内服している方は、出血の危険性が増しますので、休薬する必要があります。
検査に対して強い不安がある方や、前回の検査で辛かった経験がある方は、苦痛を減らすために鎮静剤を使用することができます。鎮静剤使用した方に声をかけると、「もう検査終わったの?」「今から検査?」「こんなに苦しくない検査は初めて」という声をよくいただきます。鎮静剤をご希望の方は、予約時にご相談ください。鎮静剤を使用した方は、検査終了後1時間程度お休みいただきます。車の運転ができませんので、迎えに来ていただくか、公共交通機関を使ってご帰宅となります。
※胃カメラ検査と大腸カメラ検査の同日検査ができます。
当院では、患者さんの時間的負担や症状等を考慮して、同日に胃カメラ・大腸カメラ検査を受けることもできます。ご希望の方は、診療時にご相談ください。